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AVL、グラーツに水素・燃料電池のテストセンターを開設

エネルギーおよびドライブソリューションの革新に向けて試験能力を拡大

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2022 年 9 月 19 日、AVL 水素・燃料電池テストセンターが正式にオープンしました。これにより、 AVL は燃料電池と水素技術に関するグローバルなテストインフラストラチャーを大幅に拡充します。グラ ーツの新しいテストセンターは、最大 20 台の高性能テストベンチを備えており、燃料電池および電解シ ステムの世界最大かつ最先端のテストサイトの一つとなります。AVL は、燃料電池と水素製造の技術 革新をさらに強化してまいります。

2022 年 9 月 19 日(月)、オーストリア、グラーツ: 水素と燃料電池の技術は、将来のエネルギー需 要を満たし、モビリティの脱炭素化において重要な役割を果たします。AVL List GmbH(以下 AVL)は 20 年以上からこれらの技術に着目して投資してきました。AVL の知見は、多様な車両アプリケーションの 開発から船舶、鉄道、航空分野、定置用発電、効率的な水素製造におよびます。グラーツの新しいテスト センターでは、これらの分野で AVL が開発したすべての製品を、最新の機能および安全基準に従ってテス トして、特性を評価することができます。

AVL 水素・燃料電池テストセンターのレイアウトは、将来的に高性能な要件に対応するために広範な設 備を備えています。600 m²のテストサイトには、最大 20 台のテストベンチが設置可能で、最大 2 メガワッ トの発電能力を持つなど、エネルギーのテスト施設としては世界で最も効率的な施設の一つとなります。こ のテストセンターでは、最大 400 キロワットの出力を持つ固体高分子形燃料電池(PEM)システムのテ ストを実施することができます。将来、大型車などに搭載されることになる高性能水素コンセプトの規模に合 わせて、定置式および電解式のアプリケーションには最大容量 1 メガワットの試験装置が利用可能です。

また、センターではオリジナルサイズのスタックで 200 キロワットまでの PEM システムをテストすることができま す。固体酸化物形燃料電池(SOFC)と固体酸化物形電解槽(SOEC)のシステムやサブシステム、 コンポーネント試験も実施できます。燃料電池システムのテストベンチの心臓部は、AVL PUMA 2™オート メーションシステムです。AVL CAMEO™を使用して、性能評価からモデル検証、耐久試験から、設計検 証試験によるマップ最適化まで、開発におけるすべての試験を行うことができです。

AVL 水素・燃料電池のテストセンターは 2018 年に着工され、2020 年に操業が開始されました。現在 は六つのテストベンチを備えています。このセンターは、AVL にとって近年で最大規模の建設プロジェクトの一つとなりました。また、AVL はカナダのバンクーバーで新しい燃料電池テストセンターを運営しており、ハン ガリーのケチケメートでも燃料電池テストセンターを建設中です。

AVL のヘルムット・リスト会長兼 CEO は、以下のように述べています。「電気エネルギーの需要は増える一 方ですが、私たちは CO2 排出量の削減という課題にも直面しています。水素と燃料電池の技術は、有望 な解決策を提供します。私たち AVL は、その試験能力を活かして開発を進めて、市場を広げたいと考えて います。私たちはこの将来のエネルギー技術におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しており、新 しいテストセンターによってその地位をさらに強固なものにしようとしています。これは、私たちが水素と燃料電 池の分野でも、お客様にとって理想的なパートナーであることを業界に示すものです」

AVL 水素・燃料電池テストセンターの概要

燃料電池と水素技術の最先端のテストサイト

最大 20 台のテストベンチを備えた 600m2 の施設

完全自動化された遠隔操作可能なテストベンチを備えた、独立した制御・サービスエリア

最大 2MW の試験能力を有する世界最大規模の施設

最大 400kW の SOFC/SOEC および PEM システム用最新テストベンチ

将来的に高性能な要求に対応する設備レイアウト

定置用発電設備を含む、小型および大型システムの試験に対応

設計から機能、校正、耐久性まで開発に関するすべての試験に対応

水素を供給するための大規模なインフラストラクチャー

AVL について

AVL List GmbH (以下、AVL) は、オーストリア・グラーツに本社を置き、自動車業界をはじめとするさ まざまな業界で開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。パイオ ニア精神に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリ ューション、方法論を提供しています。AVL は、企画から量産化まで包括的なアプローチを採用して、新し い推進システムやエネルギーキャリアを適用した車両アーキテクチャーやプラットフォームソリューションの開発を サポートします。そして、気候ニュートラルなモビリティのビジョンを達成するために、従来の技術からハイブリッ ド、バッテリーや燃料電池の技術まで、すべてのアプリケーションのための革新的で実現可能なソリューション を推進しています。AVL の製品・サービスポートフォリオは、製品開発のためのシミュレーションや、バーチャラ イゼーション、テストオートメーション、先進運転支援システム(ADAS)および自動運転(AD)、車載ソ フトウェアまで、幅広い分野に渡ってモビリティの課題に対応しています。AVL は、拡張性の高い IT とソフト ウェア、テクノロジーソリューション、アプリケーションのノウハウを組み合わせて、ビッグデータから人工知能 (AI)、サイバーセキュリティ、および組込みシステムの開発に向けたさまざまなツールを揃えています。そして、すべての人にとって安全で快適なモビリティ社会の実現を目指して、車両や環境に ADAS/AD に関 する包括的なソリューションを提供しています。

AVL では、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に 90 か所以上の拠点と 45 か所のテクニカ ルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約 10,700 人の従業員が新しいモビリティ社会を実 現するためにお客様をサポートしています。2021 年は 16 億ユーロの売上高を達成、そのうち 12%をイノ ベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

詳細はこちらをご覧ください: www.avl.com

お問い合わせ

Markus Tomaschitz

AVL LIST GmbH

企業広報担当

Tel: +43 664 100 0289

E-mail: Markus.Tomaschitz@avl.com

清水 恵子

エイヴィエルジャパン株式会社

マーケティングマネージャー

Tel: +81 44 455 9261

E-mail: Keiko.Shimizu@avl.com

12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。

AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成供給を実現できるように支援しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

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