システム全体の理解
AVLは、電気推進を全体システムとして捉えています。そして、ハードウェアとソフトウェアの両方の観点から、車両に完全に統合される、最適な全体的ソリューション実現に向けて開発します。
開発サイクルのあらゆる領域でお客様をサポートします。白紙段階から要件エンジニアリング、シミュレーション、個々のコンポーネントの設計・開発まで対応しています。また、試験システムの設定、ならびに試験と妥当性確認を含む、電気駆動システムまたは電気駆動ユニット全体も対応しています。さらに、ハードウェアやソフトウェアの量産についても対応しています。
特定のメーカーに依存しない製品ポートフォリオによるアドバイス、ベンチマーキング、要件管理を伴うサポート、システム統合のレイアウトを提供します。個々の部品から推進システム全体について、工業化、デモ車両やプロトタイプの製作、お客様による開発で問題が生じた場合の根本原因分析に関連するサービスもあります。
AVLはこうしたサービスを提供する上で、推進システム開発、試験システム、シミュレーションの3分野に強みを持つ、理想的な立場にあります。
研究と体験
明確な戦略目標の一環として、AVLは収益の約10%を研究・開発に投資しています。e-モビリティをより魅力的かつ持続可能なものにすることを目標としています。具体的には、コストの削減、効率の改善、性能と電力密度の向上、希少な素材や重要な素材の使用削減などです。
また、未来を切り開くため、大学との緊密な関係を築いています。また、数多くの公的資金プロジェクトにも参加しています。AVLは、このようにして最新技術のトレンドに精通し、技術形成を支援しています。これらを土台にして、お客様に最適なソリューションを提供することができます。
あらゆる大手メーカーとの協業を通じて、AVLは自動車業界における要件を常に意識しています。私たちはお客様が目指しているゴールを理解しており、お客様にとって優秀なパートナーです。
AVLでは、パワートレインシステムへ電気駆動系コンポーネントを統合する際に、そのすべてのコンポーネントによる相互作用と結果として生じるエネルギーフローについて最適化しています。このように、AVLはクライメートニュートラルに向けて進行中の変革において、一次エネルギー供給負担軽減に極めて重要な、エネルギー消費の最小化に取り組んでいます。
- AVL List GmbH 事業分野電動化担当マネージャー Gerhard Meister