e-モビリティ

電動化ロードマップの再設定

バッテリーから燃料電池技術に至るまで、AVLはe-モビリティへの道を切り拓いています。

2050年までに交通、産業、そしてあらゆる生活環境での化石燃料依存から完全に脱却することが、グローバルレベルで重要な課題となっています。電動化車両とネットゼロのエネルギー源主柱です。

AVLは、気候ニュートラルのビジョンを達成するために、あらゆるタイプの推進システムとエネルギー生産における効率性を向上させる、革新的で価格競争力の高いソリューションを提供しています。バッテリーから燃料電池技術に至るまで、あらゆる用途にマルチエネルギーキャリア戦略を適用して、e-モビリティへの道を切り拓いています。

持続可能なモビリティ実現に向けて

排出量の削減目標はますます厳格になり、しかも短期間での達成が求められています。e-モビリティは、排出目標を達成する上でカギとなっていますが、一次エネルギーの供給とその利用には課題があり、製品ライフサイクルのあらゆる段階で効率性が求められています。EV（電気自動車）の急速な普及には、一次エネルギーとインフラ、生産の現場で要件を満たし、社会にも受け入れられるような技術が必要です。

電動化ロードマップの再設定

AVLは、e-モビリティ開発におけるリーディングカンパニーとして、自動車業界における変化と市場の需要を完全に把握しており、自動車、推進システムならびに生産工程におけるエネルギー消費を最適化する業界の取り組みを支援しています。私たちは、エンジニアリングサービスとシミュレーション、試験ソリューション、および開発工程で実績ある手法を活用して、お客様の信頼できるパートナーとしてクリーンで価格競争力の高いモビリティの開発をサポートします。

あらゆる用途のe-モビリティ開発を革新

バッテリーから燃料電池技術、そして電動ドライブトレイン開発からエネルギーとインフラの検討まで、自動車開発のあらゆる側面でお客様の技術革新を支援します。また、最適な推進システム製品群と技術の選定や組み合わせについて、これまで培ってきた専門知識と実績ある手法を活かして支援します。

推進システム

バッテリー

燃料電池

電動ドライブトレイン

エネルギーとインフラ

推進システム

適切な推進システム、関連するサブシステムやコンポーネントの選定は、システムを車両に統合する能力と同様に重要です。

AVLは、目標設定から産業化、そして最小規模のコンポーネントから最も複雑なシステムまで、推進システム開発のあらゆる側面でお客様をサポートします。AVLは、パワートレインとそのシステム、および車両統合について知見を有しています。

AVLの包括的なソリューション製品群には、開発支援、試験および検証ソリューション、シミュレーションツール、システム統合、ならびに生産試験などがあり、ハイブリッドからBEV（バッテリー電気自動車）、FCEV（燃料電池電気自動車）まで、あらゆるタイプの推進システムに適用できます。そのため、さまざまな業界の多様な要件に対応し、それぞれの要件に合わせたソリューションを提供できます。

仮想システム開発

AVLは、ハードウェア中心から機能中心の車両開発へのパラダイムシフトを推進するだけでなく、開発タスクのフロントローディングにおける仮想化を強化しています。革新的なエンジニアリングサービスとシミュレーション、試験、検証のソリューションを提供することで、迅速かつバランスのとれた、最新の推進システム開発を実現します。

バランスのとれたシステム統合

AVLでは、車両内のその他システムにおけるパワートレインの相互作用に関する課題を把握しています。この複雑なタスクに対応するには、さまざまな車両特性のバランスをとり、車両を完全に調整する必要があります。AVLでは、サブシステムとコンポーネントの相互作用を調整するだけでなく、コンサルティング、定義フェーズ、そして実際の実行段階までに対応するサービスを提供しています。

バッテリー

バッテリー開発が急速に進歩したことで、システム全体の最適化が必須となっています。コスト圧力の上昇、イノベーションサイクルのさらなる短縮化を踏まえて、効率的な製造と安全性、能力、パフォーマンスの最適なバランスを実現するという課題が生じています。

AVLは、技術革新を積極的に推進し、生産・組立工程の高効率化も考慮した最先端のソリューションで課題に取り組んでいます。単一セルの評価・設計から、完全に検証されたバッテリーパックのSOP（量産開始）、そして車両への統合まで、あらゆる開発工程でノウハウと手法、ツールを提供しています。シミュレーションツールとサービス、セルからEOLまでの試験・妥当性確認ソリューション、仮想・物理プロトタイプの作成などがあります。

バッテリー開発

バッテリーシミュレーション

バッテリー試験

バッテリーイノベーションセンター

グラーツのAVLバッテリーイノベーションセンターは、工程・産業化に向けて、お客様のバッテリーの設計・開発をサポートしています。同センターでは、機能性バッテリー開発企業は部品メーカーや機械メーカーに限られず、生産開発を行う企業と直接協業することができます。また、量産に限りなく近い環境で、均質で高品質な試作品を製作できます。

バッテリーの安全性

Thermal runaway is the biggest challenge for battery safety and results in an uncontrolled, self-enforcing rise in a cell’s temperature and its propagation. To master thermal runaway, we offer solutions ranging from already parameterized simulation models to the development of virtual and physical prototypes and their validation in different environments.

燃料電池

燃料電池技術は業界全体で工業化が進められています。長距離大型トラックや都市間バスがその最たる例です。水素燃料電池などは排出物を削減する有力な選択肢で、航続距離や充電時間の短縮などの要件をクリアしつつあります。また、燃料電池技術はすでに定置用途での可能性を証明しています。

水素・燃料電池に対する前例のない需要に対応するため、AVLでは技術上の詳細な専門知識と、最先端の試験環境、個別試験ツール、モジュール式テストベンチソリューション、シミュレーションツール、生産妥当性確認向けサービスおよびソリューションを組み合わせて提供しています。これらはすべて、お客様の開発ニーズに合わせてカスタマイズが可能です。シミュレーションを活用して、バーチャルとリアルのハードウェアの相互作用を調整して開発期間を短縮しつつ、開発目標の達成と投資リスクの軽減を実現します。

燃料電池の開発

燃料電池シミュレーション

燃料電池試験

水素・燃料電池試験センター

AVLの水素・燃料電池試験センターは、産業目的の水素の利用を飛躍的に高めて、高効率的で耐久性に優れ燃料電池および電解槽技術を低コストで実現するための、他に例を見ない施設となっています。将来の高性能用途向けに、最先端のテストベンチと開発環境を備えています。

さまざまな用途に活用される燃料電池技術

AVLは、モビリティ用途向けプロトン交換膜（PEM）燃料電池システムを活用した、最高水準の出力密度と堅牢性を備えた革新的なソリューションを提供しています。最適化されたコンポーネントとシステム制御戦略を使用して実現しました。そのシナジーを活かすことで、AVLの船舶・定置用途向け固体酸化物燃料電池（SOFC）システムはクリーンでコストパフォーマンスの高いソリューションを実現しています。

電動ドライブトレイン

e-モーターやトランスミッション、パワーエレクトロニクスで構成される電動ドライブトレインは、EVの中心部にあるバッテリーや燃料電池の近くに搭載されています。航続距離やパフォーマンス、効率を向上させつつ、重量やパッケージング、バッテリー容量を最適化することは、電動ドライブトレインの開発にとって重要な要件となります。

AVLは、単一コンポートネントから電動パワートレインシステム一式に至るまで、開発工程のあらゆる段階で多種多様なソリューションを提供しています。AVLの製品群は、ターゲット定義からコンセプトの設計・研究、システム統合を含む製品開発全体まで多岐に渡ります。革新的なシミュレーション手法、ソフトウェア製品、制御システムをもとにサービスを提供しています。試験と検証で発揮されるAVLの専門知識とソリューションにより、信頼性と機能安全性が確保されます。

電動ドライブトレインの開発

電動ドライブトレインのシミュレーション

eアクスル試験

eモーター試験

インバーター試験

統合型e-アクスルソリューション

AVLは画期的なイノベーションを他社に先駆けて提供しています。乗用車向け高速e-アクスルは、2台のe-マシンが搭載され、それぞれが30,000 rpmでトルクベクタリング性能を発揮します。大型車向けe-アクスルはコンパクトでありながら、2つの独立したトルクパスにより効率性と耐用年数の両面を最適化します。これらの完全統合型ソリューションにより、最高のコストパフォーマンスを実現します。

パワーエレクトロニクス

電気推進ユニットを機能させる中心的な要素として、パワーエレクトロニクスは、何よりも高水準の効率性、可能な限り最高の電力密度、さらに長い耐用年数という厳しい要件を満たす必要があります。エレクトロニクスとソフトウェアに関する専門知識と、安全性とセキュリティに関する知識により、最先端の開発・妥当性確認手法、革新的なシミュレーションと試験ソリューションを含むパワーエレクトロニクス関連分野におけるあらゆるノウハウとソリューションを提供しています。

エネルギーとインフラ

電動化の加速に伴い、自動車業界、サプライチェーン、そしてより広範なEVエコシステムに大きな負荷がかかっています。2050年までに排出量をネットゼロにする取り組みが世界中で進められており、推進技術と車両技術の中核分野からエネルギー生産とインフラへと範囲を拡大する必要があります。

AVLでは、エネルギー利用が消費者の認識に与える影響、ならびにインフラに関する意思決定の優先順位について、お客様の検討を支援しています。その支援の一環として、適格でバランスのとれたソリューションを独自の観点から推薦し、エネルギーとモビリティの間に生じる課題に対応します。

エネルギーシステムの開発

水素・エネルギー生産

水素ベースの化学エネルギーキャリアは、再生可能資源の効率的な利用、変換、貯蔵、流通において主要な役割を果たしています。AVLでは、SOC電解が、水素および合成燃料の生産効率を改善する有望な技術であると考えています。水素バリューチェーン全体に関する体系的な視点を通じて、エンジニアリング、シミュレーション、試験の専門知識を活用した固体酸化物電解セル（SOEC）ソリューション開発を支援します。

充電

次世代の充電インフラ、スマートシステム機能から、ハードウェア/ソフトウェアの開発と妥当性確認に至るまで、充電エコシステム全体に取り組むことで、最高水準の相互運用性と高速かつ堅牢な充電を実現しています。革新的なテクノロジーを活用することで、充電プロセスとパフォーマンスチェーンのあらゆる側面を最適化し、最終的に充電における利便性を最大化しつつ、充電時の体験を最適化します。