AVLは、自動車産業やその他の分野における開発、シミュレーション、テストを行う世界有数のモビリティテクノロジー企業です。私たちは、パイオニア精神を発揮し、より環境に優しく、より安全で快適なモビリティ社会を構築するコンセプト、ソリューション、方法論を提供しています。
車両開発とテストの分野における、ハイエンドな技法とテクノロジーのポートフォリオを継続的に拡大、コンセプト考案から量産までのフェーズにおいて包括的なアプローチで取り組み、新たな推進システムやエネルギーキャリアの影響を含む車両アーキテクチャとプラットフォームのソリューションを提供しています。
気候ニュートラルなモビリティというビジョンを実現するために、従来のテクノロジーからハイブリッド、バッテリー、そして燃料電池の電気技術に至るまで、あらゆる用途に対応する革新的で価格競争力が高いソリューションを探求しています。
グローバルに展開するテクノロジープロバイダーとして、AVLの製品・サービスは、シミュレーション、仮想化、製品開発のためのテスト自動化から、ADAS/ADソリューションおよび車両ソフトウェアに至るまで多岐にわたっています。拡張性が高い最先端のIT、ソフトウェア、テクノロジーソリューションとその応用ノウハウを組み合わせ、ビッグデータ、AI、サイバーセキュリティ、組み込みシステムなどの分野で広範なツールを提供しています。
また、すべてのドライバーが安全で快適に運転できるよう、さまざまな車両や環境に向けたADAS(先進運転支援システム) およびAD (自動運転)の機能の開発を推進しています。
AVLのイノベーションの原点は、情熱です。スローガンである"Reimagining motion"に則り、私たちは環境に優しく、より安全で快適なモビリティ社会の実現をに向けて尽力しています。
AVLは、気候ニュートラルなモビリティの実現に向けてたゆまぬ努力を続けています。
私たちは、日々コアバリューに基づいて行動しています。AVLのコアバリューは、創業当初から企業文化を形成し、あらゆる事業活動に組み込まれています。
パイオニア精神
勇気と専門知識で未来のビジョンを実現します。私たちは、市場に先駆けて困難や課題を認識して、それらを乗り越える能力を培ってきました。勇気がある人だけが、未来を思い描き、優れたイノベーションを創出するからです。
顧客志向
私たちの成功は、お客さまの成功によってのみ測られるものです。お客様とそのニーズを理解し、経験とグローバルな知見を融合することで、革新的なソリューションを創出することができます。専門家としての知見をお客様の課題に合わせてカスタマイズして効率化を推進することで、お客様と成功を分かち合います。
問題解決能力
企業に求められる要求は、ますます高く、厳しいものになっています。集中的な研究、最先端の技術開発、明確な製品志向は、グローバルな競争力として当然の要件となっています。分野の垣根を超えた学際的なチーム編成で、専門知識 や創造性、革新的な思考、効果的なプロジェクトマネジメントを通して、最高のソリューションをもたらします。
責任
現代のモビリティは、その目標や形態、要件が、自然環境と融和して初めて進歩となりえます。AVLは、社会や人類、地球環境に対する責任を自覚しています。そして、持続可能な世界を築くための取り組みを推進しています。
独立性
AVLでは、ヘルムット・リスト会長をはじめ一人一人が、個性を尊重し、互いを 認め合って仕事をしています。飽くなき知識の追求に根差しており、強い責任感を持つ独立企業としての存在として表現されています。
AVLは、エンジニアリングとテスティング、シミュレーションのソリューションを提供するグローバルなモビリティテクノロジー企業として、ハイエンドな技法とテクノロジーのポートフォリオを常に刷新して、お客様のモビリティ開発における目標の達成を支援しています。車両の開発と統合から、eモビリティ、自動運転&コネクテッドモビリティ(ADAS/AD)、ソフトウェアに至るまで、今日のイノベーションを牽引し、明日のモビリティコンセプトを構築しています。
グローバルな専門家のネットワークやテクニカルセンターとともに、将来性のあるツールや製品、システムを活用することで、完成車メーカーや自動車部品メーカーがあらゆるアプリケーションに向けて現在そして未来のテクノロジーを創出する支援をしています。
私たちのイノベーションの原点は、情熱です。AVLでは毎年、売上高の11%を研究開発活動に投資しており、有効特許保有件数は約2,200件 に上ります。開拓者精神を育んでいます。これらの実績と数々の研究開発活動は、AVL のパイオニア精神の証です。
AVLは、ムーブメントの科学と力学、 哲学の研究に情熱を注いでいます。気候変動に左右されない世界、そして地球や人にやさしく、安全で快適なモビリティを 実現するために。
AVL List GmbH 会長兼最高経営責任者(CEO)
ヘルムット・リスト
AVLは、お客様のために可能な限り最高の品質基準を追求しています。1992年にISO9001認証を取得して以降、品質管理システムを導入しています。サプライチェーンにも、同様の品質基準が適用されています。
品質と環境、セキュリティ、健康、安全面で、認定を取得した実績のある方法を採用しています。
Get to know more about our purchasing activities, values and standards, as well as how to become a supplier.
経営陣
最高経営責任者であるヘルムット・リストが議長を務める取締役会では、AVLの方針を決定し、戦略的なイノベーション、変革ならびに開発を推進します。AVLのリーダーシップチームは、お客様に最適なソリューションを提供することを目標に掲げ、従業員の育成と技術革新の加速を推進しています。
キャリア
AVLでのキャリアは可能性に満ちています。私たちは、日々の業務において、想像力と創造力、開拓者精神を総動員して、ムーブメントの科学と力学、哲学を研究しています。世界中の専門家とともに、モビリティの未来を共に創出しましょう。
グローバルネットワーク
世界各地に広がる 90 か所以上の拠点と 45 か所のテクニ カルセンター/エンジニアリングセンターで、約 11,200人の従業員が働いています。プロジェクトの早期段階から長期的なパートナーシップまで、ローカルのお客様と協業しています。
AVLは、社会的・文化的な問題や地球規模の問題 ー とりわけ環境保護や持続 可能性、地球規模での排出削減 ー に、企業として全力で取り組んでいます。これらの問題を解決するには、グローバルなチームで、透明性のあるプロセス、ならびに慎重に選択されたパートナー企業の力が必要です。私たちは、社会に対する責任を自覚し、AVL文化財団が推進する芸術や科学などのプロジェクトを支援しています。
1948年に、ハンス・リスト博士が率いるディーゼルエンジンの専門家チームが、IBL(Ingenierbüro List; リストエンジニアリング)を設立しました。基礎研究で築き上げた理論に基づき、近代的なエンジンの開発を進めるためでしたが、同時に事業での成功も目指していました。最初のディーゼルエンジンは、1949年にオーストリアのチロル州イエンバッハとグラーツのアンドリッツ地区で量産されました。
1951年に、IBLはAVL(Anstalt für Verbrennungskraftmaschinen List; リストの内燃機関研究所)に社名を変更しました。1952年に、クライスト通りにマーシャルプランの資金援助により中央研究施設が設立。この地には、現在もAVLの本社があり、研究開発の中心地となっています。1958年の最も重要な成果の一つとして、スワール管を採用した初のトラック向け直噴4サイクルディーゼルエンジンの開発が挙げられます。このエンジンは、これまで主流だった2サイクルエンジンやプレチャンバーシステム搭載の4サイクルエンジンに取って代わりました。
1960年に、エンジン計器システム事業を開始、現在のITS(Instrumentation & Test Systems)事業部が発足しました。1963年には、ディーゼルエンジン技術が飛躍的に進歩、2,250馬力を生み出す18気筒の2サイクルディーゼルエンジンが製造されました。エンジン開発とともに、1960年初頭からエンジン試験装置の製造を開始し、水晶圧力センサー、重量式燃費計、煙道ガス測定器、エンジン燃焼解析装置の量産を開始しました。1969年には、初の全自動デジタルテストベンチが本社に導入されました。
1970年初頭、AVL製の全自動テストベンチが発売されました。1970年代の功績の一つに、1974年のカプセル技術による防音エンジンの開発と、乗用車向け直噴ディーゼルエンジンの開発が挙げられます。その2年後、軽量ディーゼルエンジン(LD)の最初のプロトタイプを発表しました。1979年に、ハンス・リストの後継として、1966年からAVLに勤務していたヘルムット・リストが取締役会長に就任しました。
1982年に、AVLはディーゼルエンジンの燃焼過程をリアルタイムで把握する手法を確立しました。1985年には、ハイダイナミック・テストベンチによる仮想車両でのエンジン動作を初めて実現しました。1986年に、自社開発による世界初の高速直噴(HSDI)ディーゼルエンジンを小型商用車(LCV)向け駆動システムとして量産を開始しました。1987年には、AST(Advanced Simulation Technologies)事業部が発足しました。
1990年代に、トモグラフィー燃焼解析(TCA)を導入、量産型オットーエンジンにおける燃焼現象を視覚的に記録できるようになりました。また、電動化にも早くから取り組み、1992年には他社と共同でフルハイブリッド車両向けテストベンチのデモ機を開発しました。このユニバーサルハイブリッドシステム(UHS)は、遊星ギアで燃焼エンジンと2つの電気エンジンを組み合わせたものでした。1993年以降、AVLは世界で初めてレース用エンジンのテストベンチの供給を開始しました。これにより、フォーミュラ1やインディシリーズなどに向けてレース用エンジンの動的シミュレーションを実施できるようになりました。
2002年に、グラーツ近郊のグラートコルンにテストコースを開設しました。同年、スウェーデンのエンジンテストセンター、MTC ABを買収しました。2003年には、最大2,400人の来場者を収容できるイベントセンターとしてグラーツにヘルムット・リストホールを開設しました。同年、ドイツのエンジン開発会社Schrickを買収しました。2007年に、フランスの駆動システムのサービスプロバイダーであるLe Moteur Moderneを買収、国際化を推進しました。2008年には、ドイツのレーゲンスブルクにAVL Software and Functions GmbHを設立しました。
2010年に、AVL上海テク二カルセンターにバッテリー研究所を開設しました。2015年には、中国に2番目のテク二カルセンターとなるAVL天津テク二カルセンターを開設しました。2014年に、サーマルマネジメント、流体力学、音響学を専門とするqpunktの株式の過半数を取得しました。2016年に、水素燃料電池、電解槽、バッテリー、エネルギー貯蔵システムの試験・製造装置を提供する世界有数の企業であるGreenlight Innovation Corp.とのパートナーシップを発表しました。2017年には、TU Grazと共同で、新しいトランスミッションシステムの研究開発を行うコンピテンシーセンターを共同開設しました。2018年に、グラーツにADASバッテリーテスト研究所を開設。同じ年に、プロトン交換膜(PEM)燃料電池スタックの中核的研究を行うグローバル拠点として、AVL Fuel Cell Canada Inc.(以下、AVL FCC)およびその本社をカナダのバンクーバーに設立しました。2019年に、AVLは新しい技術を船舶関連事業に応用するため、ハンブルクにAVL船舶事業オフィスを開設しました。
2021年に、グラーツに革新的なバッテリーコンセプトを生み出すためのコンピテンシーセンターであるバッテリーイノベーションセンターを開設しました。同センターは、お客様のe-モビリティへの移行を全面的に支援しています。2022年は画期的な一年となりました。新しい水素・燃料電池のテストセンターをグラーツに正式に開設しました。このセンターは、燃料電池と電解システムの世界最大かつ最先端の試験拠点の一つです。同時に、ドイツのローディングにADAS(先進運転支援システム)センサーの検証と妥当性確認を実施する、ADASセンサー評価の室内テストセンターを新設しました。さらに、ハンガリーのザラエゲルセグに、従来型および未来のモビリティを試験するテクニカルセンターを開設しました。AVL ZalaZONE 自動運転テストコースに併設され、ADAS/ADシステムを実際の環境で試験する総合ソリューションを提供しています。さらに、スペインのサンセバスティアンに4拠点目となる新オフィスを開設しました。
AVLの最新情報と研究プロジェクト、開発状況などについて、最新のプレスリリースをご覧ください。