AVLが初のオーストリア国家技術賞を受賞
- AVLがオーストリア連邦気候保護・環境・エネルギー・モビリティ・イノベーション・技術省 (BMK) からの最優秀賞を受賞
- AVLのモジュール式水素燃料電池システムがモビリティテクノロジー部門で優勝
AVL List GmbHは、2024年の新たな国家技術賞 (「Staatspreis Technologie」) を受賞した最初の三社のうちの一社です。グラーツのモビリティテクノロジー企業であるAVLは、モビリティテクノロジー部門でBMKの最優秀賞を受賞しました。受賞対象となったのは、AVLが貨物輸送用に開発したモジュール式水素燃料電池システムです。この賞はレオノーレ・ゲヴェスラー連邦大臣によって授与されました。
2024年6月 オーストラリア(グラーツ):AVLは長年にわたり、気候に優しいモビリティを世界に先駆けて手がけてきました。最近では、国家技術賞 (「Staatspreis Technologie」) を受賞しています。今年初めて授与されるこの賞は、オーストリア連邦気候保護・環境・エネルギー・モビリティ・イノベーション・技術省 (BMK) がGXおよびDXの分野における先駆的なソリューションに与える最高の賞です。
モビリティテクノロジー部門では、AVLが水素燃料電池システムプロジェクトで第1位を獲得しました。このモジュール式プラットフォームソリューションは拡張性に優れ、これまでにないエネルギー密度とパフォーマンスを特長としています。道路、鉄道、海洋、航空による貨物輸送など、特にCO2集約的な部門を脱炭素化するために開発されたものです。
この目的のために、AVLは長年にわたりバリューチェーン全体に沿ってさまざまな水素技術を開発してきました。これらの技術には、水素から発電してモビリティ用途に利用する燃料電池や、気候中立型資源 (風力や太陽エネルギーなど) から水素を製造するために使用できる電解システムが含まれます。
国家技術賞では、合計3つのカテゴリー(モビリティテクノロジー、環境問題を解決するAI、イノベーションの文化) で複数のソリューションが表彰されました。著名な専門家からなる独立審査員たちが受賞者を選出しました。シェーンブルン宮殿オランジェリーで行われた式典で、レオノーレ・ゲヴェスラー連邦大臣が国家技術賞のトロフィーを手渡しました。
AVL List GmbH 会長兼最高経営責任者 ヘルムット・リスト:「国家技術賞を授与してくださったレオノーレ・ゲヴェスラー連邦大臣と審査員の皆様に感謝いたします。そしてもちろん、このプロジェクトに携わった献身的なエンジニアたちにも感謝申し上げます。国家技術賞は、水素・燃料電池技術分野におけるAVLの継続的な開発活動に対する素晴らしい評価です。特にエネルギー貯蔵において、水素は航空、船舶、トラックなどの大型車両や長距離輸送に関連するあらゆる場所でますます重要になっていくでしょう」
写真:© BMK, Reich
約12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。
AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成・供給を実現できるように支援しています。
AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。