AVL、40トントラック用新型e-アクスルを発表
AVLは、e-モビリティ市場の要件を満たす、最大40トンの長距離トラック用のコンパクトで強力なe-アクスルを開発しました。このe-アクスルは、軽量、高性能、高効率、150万kmの耐用距離を実現しています。また、バッテリー電気駆動と燃料電池電気駆動の両方に対応しています。
オーストリア/グラーツ、2024年9月17日:ドイツのハノーファーにて開催された「IAA Transportation」において、AVLは市場の高まる需要に対応するトラック用の高度に統合されたコンパクトなソリューションとして、新たに開発したe-アクスルを発表しました。本e-アクスルは、軽量、高性能、高効率、150万キロメートルという驚異的な耐用距離が特長です。さらにバッテリー電気駆動用に最適化されているだけでなく、将来の燃料電池システムにも対応しています。
「これは次世代の大型e-アクスルです。高効率で、インテリジェントかつ予測的に制御されます。この技術革新は、高効率、低運用コスト、航続距離の長さを特徴とする電動式長距離トラック輸送の理想的なソリューションをお客様に提供します。」と、AVLの車両プロダクトラインマネージャー、ロルフ・ドーベライナー博士は述べています。
技術革新
本e-アクスルの連続出力は400kW、ピーク出力は540kWとなります。マルチスピード・トランスミッションは、トルク・ロスのない変速を可能にし、効率を高め、スムーズなギアチェンジを実現します。さまざまな走行モードが効率を最大化し、航続距離を伸ばします。
コスト効率とカスタマイズ性
低い製品コストと低い総所有コスト(TCO)により、e-アクスルは顧客や企業にとって魅力的であり、市場浸透を促進します。また、フレキシブルでコンパクトな設計は、従来のトラック設置スペースにフィットし、さまざまな要件に適合させることができます。プロトタイプではアクスルでのテストに成功しています。
約12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。
AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成・供給を実現できるように支援しています。
AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。
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