グラーツにあるBIC(Battery Innovation Center、バッテリーイノベーションセンター)は、お客様を受け入れるプラットフォームであり、生産プロセスにおけるイノベーションとバッテリーおよび統合コンセプトのさらなる発展を目指しています。この施設により、製品開発と並行して、これまでにない規模でバッテリーの産業化を強化することができます。BICは、新たな生産技術によるプロセス最適化とインライン品質検査を組み合わせた生産ラインとして稼働しています。
セルの種類と目標電圧、統合レベルを問わず、ステーションでのモジュールおよびパッケージの生産におけるすべての共通コアプロセスをマッピングすることができます。ステーションの一部は完全に自動化されています。産業ロボットは、個々の生産工程(スタッキング、レーザー溶接、モジュール組立、接着、電気組立、パッケージ組立など)を年間1万個というレベルで大量生産を実施します。
BICでは、ワンオフの試作品から数百個の生産まで、定義された品質特性を完全にモニタリングしながらバッテリーを生産できます。また、機械部品の3Dプリンティング、仮想ロボット学習、あるいは組立プロセスでの拡張現実技術の使用などの仮想手法も実装できます。
バッテリーのプロトタイプを製作
AVLは、タイプAとタイプBだけでなく、プロトタイプの調達、組立、およびEOL試験を行う総合プロバイダーであり、選び抜かれたサプライヤーとのみ取引しています。また、欧州と米国、中国に独自のワークショップを開設し、個々のモジュールとパッケージを構築しています。
バッテリーの検証
AVLのバッテリー向けDVP(設計検証および妥当性確認計画)は、すべての世界基準に準拠しており、必要な試験基準の重要な対象範囲に対応しています。AVLの試験施設のポートフォリオは、バッテリー管理システムのキャリブレーションから車両統合まで、あらゆるものに対応しています。グラーツ本社では、完全にカーボンニュートラルな試験を実現しています。
バッテリー試験のグローバルパートナー
AVLは、世界各国の著名な業界パートナーや科学機関と協力して、バッテリー試験のサービスを提供しています。そのため、DVP全体に対応でき、関連する企業や機関のリソースにアクセスしやすくなります。