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AVLとISID、製品開発の加速に向けて 戦略的業務提携を締結

迅速で高品質な製品開発

Accelerate Product Development

ITソリューションプロバイダーの国際電通情報サービス(以下ISID)と、モビリティテクノロジーのリーディングカンパニーであるAVL List GmbH(以下AVL)は、技術的な製品開発を加速させるため、戦略的業務提携を締結したことをお知らせします。両社は、製造業における業務プロセスを対象に、アプリケーション指向のデジタルソリューションとサービスを提供します。本業務提携により、製品開発期間の短縮と持続可能性の向上、および既存製品の性能と品質の向上を目指します。

2023年11月、オーストリア・グラーツ/日本・東京都港区: 現在の製造業界が直面する課題に対応するため、ISIDとAVLは製品開発における現在のプロセスを全面的に見直しています。両社は、完成品に対する市場とお客様の要求に応えるよう、各種ソフトウェアとハードウェアとのシームレスな連携と統合に積極的に取り組んでいます。製品開発において効率的で高品質なプロセスを可能な限り迅速に設計・実装するため、AVLはコンセプト段階から完成品に至るまで、自動車エンジニアリングとシミュレーション、テストにおける専門知識を提供しています。ISIDは、MBSE※1をベースとしたコンサルティングとソリューション提供、システムインテグレーションにおける豊富な経験を強みとしています。この度の業務提携により、システム要件から設計、分析、検証、妥当性確認を、開発プロセス全体にわたるデジタル情報のトレーサビリティを確保することが可能となり、プロジェクトに関係する全員が、複雑なシステム、相互関係、および要件の概要を把握することができます。

両社は、システムの安全性に関する法的規制を考慮しながら、製品の完成度を迅速に高めるためのソリューション開発に共に取り組みます。例えば、開発プロセス全体を通じて信頼性の高いトレーサビリティを備えたエンジニアリングデータの管理は、プロジェクト管理およびリスク管理と連動します。設計の決定や検証プロセスも加速されます。今後、モビリティの分野では、ISIDとAVLは、ISIDの「iQUAVIS」とAVLのソフトウェア技術を組み合わせ、エンドツーエンドの検証、妥当性確認プロセスに基づくシステム開発と統合の最適化に注力します。e-モビリティと自動運転は、共にこの恩恵を受けることが期待されます。

 

国際電通情報サービス 名和亮一取締役社長のコメント

モビリティテクノロジーのリーダーであるAVL社と戦略的ビジネス・パートナーシップを締結できたことを光栄に思います。ISIDは、長年にわたって製造業の設計開発プロセスをITソリューションでサポートしてきました。この度のパートナーシップと、AVL社のエンジニアリングにおける強みを活かして、製造業に携わるお客様の問題に適切なソリューションをご提供できると確信しています。今後、両社でデジタルトランスフォーメーションの推進とイノベーションをグローバルに支援していきます。

 

AVL GmbH ヘルムット・リスト会長兼CEOのコメント

製品開発がますます複雑化する中、仮想シミュレーションと実環境試験をシームレスに統合することに尽力しています。私たちのビジョンは、最先端の高品質な製品を開発するために、両者の長所を組み合わせた技術を創造することです。統合オープン開発プラットフォーム(IODP)は、今日の課題に対するAVLの答えです。ISID社と提携することで、私たちはビジョンにさらに近づくことができます。変化し続ける製造業に遅れずに適応するというより、今日と明日の課題に対応する包括的で効率的なソリューションを提供することで、未来を切り開こうとしているのです。

 

12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。

AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成供給を実現できるように支援しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

ISIDは、製品製造やシステムインテグレーションなどのあらゆる分野で、MBSE*1ソリューションを活用したコンサルティングやプロジェクトマネジメントに長年の実績があります。MBSEを支援するiQUAVISは、特に複雑性の高いプロジェクトの要求分析やプロジェクトマネジメントに強みを発揮しており、自動車業界をはじめ、日本の大手企業約150社に採用されています。欧州では、ドイツのフラウンホーファー研究所との合弁会社である子会社TwoPillars GmbHが、iQUAVISとMBSEによるコンサルティングサービスを提供しています。

※1  Model-Based Systems Engineering の略。製品開発を成功させるためには、関係するシステムの全体像を段階的に詳細化・具体化し、モデリングを効果的に活用する必要があります。

 

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