AVL、FIFTY2 Technology社の過半数株式を取得
グローバルハイテク企業のAVL List GmbH(以下AVL)は、ドイツのフライブルクに本社を置くFIFTY2 Technology社の株式の70%を取得しました。
フライブルク大学から誕生したスタートアップ企業FIFTY2は、流体力学において、これまで流体解析で扱えなかった領域でのシミュレーションを可能にする、革新的なソフトウェアツールPreonLabを開発しました。
AVLは2020年からFIFTY2 Technologyの株式の30%を保有しておりましたが、このたび株式の70%を取得することで戦略的提携をさらに拡大しました。今回の出資により、AVLはシミュレーションとソフトウェアの専門知識を拡充するという強い意向を示しています。
PreonLabは、粒子ベースの流体シミュレーションにおいて技術と市場を牽引するシミュレーションソフトウェアです。効率と精度、操作性のバランスを備え、最小限のトレーニングで最大限の結果をもたらします。
AVL 会長兼CEO:ヘルムット・リストのコメント
「今回の措置は、AVLのシミュレーション能力をさらに強化・拡充するものです。」
AVLアドバンストシミュレーションテクノロジーズ Vice President:ローランド・ヴァンカーのコメント
「開発初期段階での設計判断支援を推進する今回の株式取得は、バーチャル化に向けた現在の、そして今後のトレンドを後押しするものです。これにより、お客様は開発を加速させ、ハードウェアのプロトタイプ開発のコストを削減できます。全体として、これはESG(環境・社会・ガバナンス)目標の達成に大きく貢献します。」
FIFTY2 Technology社 創業者兼社長:Markus Ihmsen氏とJens Cornelis氏のコメント
「AVL独自のエンジニアリングノウハウと強力な販売力、そして我々の粒子ベースの流体シミュレーション分野における専門知識により、私たちはPreonLabで世界的な知名度を急速に高め、共に市場をリードする地位を確立することができました。」
約12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。
AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成・供給を実現できるように支援しています。
AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。
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Dr. Markus Tomaschitz, Unternehmenssprecher AVL
Tel.: +43 664 100 0289
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