ABL E-STORAGE SiCは、1,700 V SiC(シリコンカーバイド)技術を採用した市場初の量産製品です。このマルチチャネルシステムは、チャネルあたり最大1,200 V、1,000 Aにより、1つのデバイスで2つの異なるUUTを同時に実行することができます。 このデバイスは、接続されているテストベンチの種類を検出できます。これにより、最適化された制御パラメーターをロードし、最高の試験パフォーマンスを保証します。各種テストベンチ間でデバイスを簡単に切り替えられ、テストベンチのダウンタイムを短縮しながら、試験フィールド全体を活用できます。
技術データ | ユニット |
直流出力最大電圧 |
1,200 V |
直流出力最大電流 | ±1,000 A(チャネルあたり) |
交流電圧(標準) | 3相380Vから480V(±10 %),3相×690 V ±10 % |
測定精度 | ±0.1 %FS(RMS)±100 ppm FS(オプション) |
冷却システム | オプションの水質調整ユニットによる水冷式 |
派生型 | 275 kW 1チャネル 275 kW 2チャネル 550 kW 2チャネル |
ダイナミックパワーシェアリング
すべてのマルチチャネルデバイスは、複数のチャネルで柔軟に電力を共有できます。これは、試験走行を中断することなく電力を共有できるため、試験走行内や各種UUTを使用する場合に最大水準の柔軟性を実現します。
電力過負荷
公称電力を超える電力が必要な場合、このデバイスは公称電力の20%ほど過負荷状態になる場合があります。この機能やその他の機能は、 ハードウェアを変更することなくソフトウェアで有効にできます。
AR対応型メンテナンス
E-STORAGE SiCは、AVLが拡張現実(AR)対応に幅広く取り組んでいる初のデバイスの1つです。これにより、AVLのエキスパートが問題を迅速に特定し、リモートで保守作業を行うこともできます。
試験フィールドをご担当するすべてのお客様にとって、AVL E-STORAGE SiCは安全なスペースを確保する上で最適なデバイスです。他社製品とは異なり、AVL製品は電気系統を変更することなくテストベンチ上で柔軟に電力を共有できます。
– Senior Group Product Manager Jan Rocnik