AVLの統合管理方針
私たちには、変化する時代に対して責任があります
私たちの世界は変わっています。気候変動、グローバル化、デジタル化、セキュリティと安全に対するニーズの高まり、そして健康への意識の向上など、これまでの考えを改め、行動しています。すべての企業はその業務において、この大局的な変化のプロセスを考慮しなければなりません。AVLは進んでこの責任を引き受けています。統合管理システムにより、その責任を果たしています。
責任をもって行動します
環境保護、持続可能性、気候中立性は、AVLの企業戦略や日常業務で最優先されています。情報セキュリティ、労働安全、健康、そしてもちろん品質問題にも、最大限に配慮しています。機会均等、児童労働の禁止、健康の促進、労働者保護、環境・気候問題への意識、人権問題などはすべて、私たちの企業文化にしっかりと根付いています。AVLは、この方針を実行するための目標を自らに課しています。
持続可能な社会の実現に貢献します
AVLの重要な目標は、持続可能なモビリティのためのサービスと製品を提供することです。そのため、AVLでは、可能な限りエネルギー効率が高い製品を生産して、循環型経済を促進し、工場ではできるだけ環境負荷の低い素材と物質を活用しています。
AVLは、以下の取り組みを実施しています
- お客様、法律、当局、およびその他の関連規制や必須規制による妥当な要件と義務の遂行
- 有害物質の使用に配慮した安全な労働環境の提供ならびに従業員の健康増進
- 環境と気候の保護
- 業務上の事故防止ならびに業務上の疾病の予防
- 水、空気および土壌への環境影響に配慮した取り扱いおよび防止ならびに当社影響範囲における健康・安全上のリスク最小化による危険性の排除
- 労働安全衛生環境管理システムへの従業員およびその代表者による定期的な参加
- 環境、品質、情報セキュリティ、労働安全衛生についてのパフォーマンスの最適化および設定目標達成に向けた統合管理システムの継続的改善
環境に配慮した考え方を追求します
AVLのミッションは、気候に配慮した、未来志向で、エネルギー効率に優れた「グリーンモビリティ」を開発することです。私たちは、専門知識を活用して、資源効率性の高い、持続可能なモビリティとエネルギーソリューションの開発に日々取り組んでいます。革新的な手法を提供し、循環型経済の模範となるべく、お客様の課題に対して最適なサポートを提供できるように、サービスと製品の品質を常に改善しています。
オープンなコミュニケーションを心がけています
AVLは、お客様、パートナー、サプライヤー、従業員、規制機関や政府機関、地域社会の皆様と、常に透明性を持って行動しています。要求があれば、すべての関連情報を提供し、プロセスを追跡できるようにしています。AVLの従業員は、個々のお客様の要求はもちろん、グローバルレベルでの要求にも容易に対応します。品質、環境、情報セキュリティ、労働安全に関する話題は日常的な話題となっています。私たちは、定期的な研修やキャンペーン、活動を通じて常に意識を高めています。
この方針は、AVL全体に適用されています
AVLの統合管理システムは、常に環境、社会、政治の要望に対応しています。明確な責任体制により、私たちは経済や環境への配慮を企業文化における不可欠な要素として位置づけています。そして、目標の達成や調達、生産、サービス提供における一気通貫の改善を実現しています。それは、以下の言葉に要約されます。「今日私たちが何をするかによって、明日の世界がどうなるかが決まる。」*
* マリー・フォン・エブナー=エッシェンバッハ (1830年 – 1916年)、モラヴィアおよびオーストリアの作家
認証取得一覧
ISO 9001 - 品質管理システム
AVLは、可能な限り最高の品質基準を追求します。1992年に、ISO 9001認証を取得して以降、品質管理システムを導入しました。国際規格ISO 9001を取得することで、あらゆる種類と規模の組織は、高品質の製品とサービスを提供する能力を示すことができます。
AVLでは以下の取り組みを推進しています。
- さまざまな品質目標へのコミット
- 継続的改善への注力
- 監査プログラムと文書管理の維持
- 統制された製品開発および効率的で適切なプロジェクト遂行を確実にする、AVL社内品質ゲートシステムの適用
ISO 14001 - 環境管理システム
国際環境管理規格であるISO 14001は、環境管理システムに関する世界的に認められた要求事項を定義するものであり、一連の規格の一部を構成するものです。この一連の規格には、ライフサイクル評価、環境指標、環境パフォーマンス評価など、環境管理における各種分野に関するその他の規格が多数含まれています。
AVLは、2002年からISO 14001の認証を受けています。私たちにとって、人と環境に対する責任は、企業の価値観と戦略を構成する基本的な要素です。生態学的・経済的枠組みにおける条件を考慮しつつ、将来の変化に対応するために、持続可能で先見性のある行動を取っています。
ECOPROFIT®
AVLは、20年以上にわたり、グラーツ市のECOPROFIT®プログラムに参加しています。ECOPROFIT®プログラムは、早期から環境管理システムの戦略・運用上の利益を労働環境に積極的に取り込むことを支援してきました。グラーツ市のECOPROFIT®チームは、廃棄物法や資源効率、モビリティ、有害物質などの幅広いテーマで、さまざまなワーキンググループを組織して、ワークショップを開催しています。AVLが同様のテーマでプログラムを実行して、継続的に発展させる上でも役立っています。
2007年には、ECOPROFIT ®プログラムへの10年にわたる参加が評価され、グラーツ市長よりECOPROFIT®賞を受賞しました。
ISO 27001 - 情報セキュリティ管理システムとTISAX
ITセキュリティ手順と情報セキュリティ管理システムにより、文書化された情報セキュリティ管理システムの設定・導入・維持・継続的改善を行うための要件を規定し、組織の個々の状況を考慮し、情報セキュリティリスクを評価・対処しています。
TTISAX評価はISO 27001に基づいて大部分が構築されていますが、自動車セクター向けの特定情報セキュリティ対策(プロトタイプ保護など)により補完されています。TISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)の範囲および評価結果は、ENXポータルを通じて参加者間で共有されています。
AVLは2010年よりISO 27001認証を取得しており、情報セキュリティ認証範囲を継続的に拡大しています。私たちは、グローバルレベルでの情報セキュリティ管理システムを継続的に改善することで、お客様、パートナー、サプライヤー、従業員の信頼の維持に努めています。
ISO 45001 - 労働安全衛生管理システム
ISO 45001は、国際標準化機構が2018年3月に発行した規格であり、労働安全衛生管理システムの要件とその導入方法を規定しています。
AVLは、従業員の安全性向上と職場のリスク削減、より良い安全性の高い労働条件の策定に真摯に取り組んでおり、2021年からISO 45001認証を受けています。
ISO/SAE 21434 - 路上走行車-サイバーセキュリティ工学
車両のコネクティビティの向上は、攻撃に対して脆弱になることにつながりかねません。 ISO/SAE 21434は、道路利用者がセキュアで安全な運転体験を実現できるように、サイバー攻撃による被害を防止する対策を定義しています。
AVLは、国連規則155の発効に合わせて、2022年からISO/SAE 21434による認証を受けており、将来のモビリティにおけるサイバーセキュリティと安全性に寄与しています。
ISO/IEC 17025 - 試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項
測定結果の評価は、自動車開発において重要かつ難易度の高いプロセスです。測定結果を得て、研究所の技術的な信頼性と能力を確保するためには、測定機器を定期的に校正する必要があります。校正方法は厳密な品質要件によって決定されるため、校正が困難になる場合があります。また、測定の不確実性と選択した測定基準の両方を監視する必要があります。
AVLのISO 17025認定校正サービスは、こうした課題を克服するのに役立ちます。このサービスを利用すれば、校正プロセスが標準化され、ISO認証を取得できるようになります。ISO 17025に準拠した校正サービスの品質と信頼性により、適用する校正方法についての指針が得られ、余裕をもって取り組むことができます。これらの要因は、測定結果の品質を確保する上で決定的な役割を果たすだけでなく、ドライブトレインや車両の開発と認証において非常に重要です。