AVL RACETECH、FIAの車両シミュレーションソフトウェアの公式サプライヤーに任命

  • 報道

国際自動車連盟(FIA)は、AVL RACETECHを車両シミュレーションソのソフトウェアおよび関連サービスの公式サプライヤーに任命したことを発表しました。

FIAAVL RACETECHのパートナーシップは、モータースポーツ技術の発展における重要な一歩です。FIAは公式サプライヤーであるAVL RACETECHの車両力学とシミュレーション分野における専門知識を活用することになります。

AVL RACETECHのラップシミュレーションに関する専門知識は、FIAによってF1世界選手権、FIA フォーミュラE世界選手権、世界ラリー選手権、世界耐久選手権、クロスカントリーイベントなど、さまざまな選手権で活用されています。

FIAチーフテクニカル&セーフティオフィサーのXavier Mestelan Pinonは、次のように述べています。

AVL RACETECHのビークルダイナミクス・ラップタイム・ソフトウェアは、FIA技術部門に前例のないシミュレーション能力をもたらし、全体的なパフォーマンスを向上させています。このソフトウェアは、F1FEWECWRCなどFIA選手権の技術規則を作成する上で極めて重要な役割を果たし、サーキットの認証プロセスをサポートしています。例えば、AVL RACETECHとのパートナーシップは、次世代のフォーミュラEカーの開発に役立っています。この最先端のソフトウェアによって、私たちは電動化と性能の限界を押し広げ、EV(電気自動車)の未知の領域を開拓しています。

AVL RACETECHの戦略的な方向性は、パワートレインと車両システムの開発に最先端のソリューションを提供することに基づいています。FIAとの提携により、AVL RACETECHがモータースポーツと自動車産業のニーズに応えるソフトウェアとシミュレーション・ツールをさらに進化させることに期待します。


AVL RACETECHのレースエンジニアリング部門マネージャー、Michael Peinsittは次のように述べています。

 AVL RACETECHは、モータースポーツ用車両力学シミュレーションの分野でFIAとのパートナーシップを拡大できることを光栄に思っています。過去4年間、私たちの協力関係は、この分野における技術革新の限界を押し広げ、目覚ましい成果を生み出してきました。卓越性へのコミットメントを共有し、専門知識を結集することで、今後も車両力学シミュレーションの進歩を推進し、未来を切り拓いていきます。」

 

FIAについて

国際自動車連盟(FIA)は、1904年に創立された、世界各国の自動車団体が加盟する国際組織の非営利団体で、世界のモータースポーツの統轄機関です。パリに本拠を置き、5大陸147カ国から243のモータースポーツ・クラブが加盟、何百万人もの自動車およびさまざまなモビリティのユーザー、モータースポーツの専門家を代表しています。モータースポーツの分野では、FIA世界ラリー選手権や各地域のラリー選手権を含むすべての国際的な四輪スポーツの規則とレギュレーションを管理し、世界各地で公正かつ適切な規制の元で、安全な競技の実施を保証しています。モビリティの領域でも、安全で価格競争力のあるクリーンな輸送システムの普及を目指しています。


AVL RACETECHについて

AVL RACETECHは、AVLのグローバル・モータースポーツ部門です。20年以上に渡って、エンジニアリングからテスト、シミュレーション、製造の分野で、世界中の17以上のレーシングシリーズのお客様に協力しています。F1世界選手権やNASCARMotoGPにおいて、名だたるレーシングシリーズのチームのサプライヤーであり、モータースポーツ界に最先端のテクノロジーとサービスを提供しています。AVL RACETECHは、モータースポーツを技術革新のためのプラットフォームと位置付けています。私たちは、チームの専門知識をテクノロジーとソリューションに変換して、革新し、加速し、成功に導きます。