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エイヴィエルジャパン、新川崎のテクニカルセンターにブレーキ粉塵計測テストシステムを導入

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次期排ガス規制ユーロ7対応予定のブレーキ粉塵計測テストシステムを導入

Brake_Emission

エイヴィエルジャパン株式会社は、車両開発に向けたエンジニアリングサービスを提供するジャパンテクニカルセンターに、このたび欧州委員会の次期排ガス規制「ユーロ7(Euro 7)」に対応する最新のブレーキ粉塵計測テストシステムを導入します。これによりジャパンテクニカルセンターは、各国の規制に対応するブレーキ粉塵計測に特化した受託試験ソリューションをご提供します。

2024年5月、日本・神奈川県川崎市:2025年以降に欧州で施行される排ガス規制「ユーロ7」では、既存の車両排出ガスの制限に加えてブレーキ粉塵計測もその対象となります。こうしたニーズに応えるために、ジャパンテクニカルセンターは、このたびユーロ7に対応予定のブレーキ粉塵計測テストシステムを導入します。導入されるテストシステムは、日本で設置されているユーロ7対応のブレーキ粉塵計測テストシステムとしては、最も革新的で包括的なテストシステムの一つとなります。

ジャパンテクニカルセンターのブレーキ粉塵計測テストシステムの特長は以下になります:

  • 2025年以降に欧州で施行されるユーロ7に対応、ブレーキ摩耗により発生する粒子状物質 (PM)と粒子数 (PN)計測を実現
  • 主要コンポーネントとして専用のブレーキ粉塵計測装置、ダイナモ(動力計)、調整空気供給、消費量測定、および包括的なテストベンチソフトウェアパッケージを装備
  • 将来的な試験や認証のニーズに対応
  • オーストリアに本社を置くAVL List GmbH(以下、AVL)および、その日本支社であるエイヴィエルジャパンが持つエミッション測定と試験の専門知識を活かした包括的なソリューションの提供
  • 既存のエンジン試験装置からブレーキ粉塵試験装置への変更をサポート

エイヴィエルジャパンおよびジャパンテクニカルセンターは、今後もユーロ7をはじめとするさまざまな国際規制に対応し、パワートレインに限らず幅広い分野でコンセプトやソリューション、方法論を提供してまいります。

ジャパンテクニカルセンター長からのメッセージ:

ジャパンテクニカルセンターでは、AVLの最新の機器とデータ処理でお客様のサポートをいたします。

AVLのシミュレーションと設備の事業部と連携し、効率的な開発手法も提案いたします。ジャパンテクニカルセンターは今後も最新の技術、ソリューションを積極的に導入してまいります。

ジャパンテクニカルセンターについて

ジャパンテクニカルセンターは、2016年11月に、日本の自動⾞をはじめ、産業機械、船舶などパワートレイン技術開発に貢献することを目指し、神奈川県川崎市に開設されました。その後、お客様の要請に沿い、パワートレインの技術開発だけでなく、幅広いコンセプトやソリューション、方法論を提供しています。具体的にはハイブリッド・電気自動⾞を含むさまざまなパワートレインの性能、排ガス、OBD(車載式故障診断装置)、ドライバビリティの適合業務や、ベンチーマーキング、モデルベース開発などの各種エンジニアリングサービス、量産化設計、システムと部品の解析やプロジェクトマネジメントチームなど、お客様に満足頂けるサービスの実現を目指しています。

なお、ジャパンテクニカルセンター開所2016年以降、新たに導入した主な設備や実績は以下になります。

  • 路上走行試験(RDE)

実際に路上を走行して排ガスを評価するRDE(Real Driving Emissions)試験の分野では、車載型排ガス計測装置PEMS(Portable Emission Measurement System)を車両に取り付け、改造申請、ルート選定を行い、RDEに従って測定を実施しました。

  • バッテリー電気自動車(BEV)のベンチマーク

バッテリー電気自動車(BEV)のパワートレインテストベンチを用いてのベンチマーク(効率測定、パワーリミテーション等)を行いました。

  • バッテリーエミュレーターのバッテリーモデル

バッテリーエミュレーターにバッテリーモデルを導入し、車両のバッテリーの代わりにバッテリーエミュレーターを使いました。これによりSOC (State of Charge)の設定などが簡単にできるようになりました。

 

お問い合わせ先 エイヴィエルジャパン株式会社 吉田

Tel +81 44 455 9374

E-Mail: marketing.japan@avl.com

 

AVL List GmbH (以下、AVL) は、オーストリア・グラーツに本社を置き、自動車業界をはじめとするさまざまな業界で開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。パイオニア精神に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。AVLは、企画から量産化まで包括的なアプローチを採用して、新しい推進システムやエネルギーキャリアを適用した車両アーキテクチャーやプラットフォームソリューションの開発をサポートします。そして、気候ニュートラルなモビリティを実現するために、従来のシステムからHV(ハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の技術まで、すべてのアプリケーションに向けて革新的で実現可能なソリューションを推進しています。AVLの製品・サービスポートフォリオは、製品開発のためのシミュレーションや、バーチャライゼーション、テストオートメーション、ADAS(先進運転支援システム)およびAD(自動運転)、車載ソフトウェアまで、幅広い分野に渡ってモビリティの課題に対応しています。AVLは、拡張性の高いITとソフトウェア、テクノロジーソリューション、アプリケーションのノウハウを組み合わせて、ビッグデータから人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、および組込みシステムの開発に向けたさまざまなツールを揃えています。そして、すべての人にとって安全で快適なモビリティ社会の実現を目指して、車両や環境にADAS/ADに関する包括的なソリューションを提供しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と45か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約12,200 人の従業員が新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

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